最低限の倫理を胸に刻む

忙しいときこそ、看護倫理が大事。
「ナイチンゲール気取りでは何も守れない」これは、自分にいつも言い聞かせていることばです。

看護の仕事に限ったことではありませんが、長く同じような業務を行っていると、ごく基本的なことが疎かになってしまいます。また、業務経験が長い人ほど、こうした基本を軽視する傾向にあります。極めて危険な状態であると言わざるを得ません。
基本とは、少なくともそれを実践さえしていれば最悪の状況を回避できる。あるいは最悪の状況にも対処することができるもののことを言います。重大な局免になった時こそ、あえて深呼吸をして基本に立ち返ることこそが、大事を小事に、小事を無事にこなすことができるようになる最大の方策なのです。看護の現場において、最悪の状況とはつまり、患者さんの命の危険を言います。また、本当はそれほど大変なことではないのに、ふとしたきっかけで症状が悪化してしまうことも最悪の状況と考えても良いでしょう。
基本軽視を避けるためには、看護にかんする知識や技術もさることながら、看護師自身の看護師としての倫理の認識が大切になるのです。看護師不足が叫ばれ、医療全体の人員不足とそこからくる業務繁多という状況にある今だからこそ、むしろ基本的な倫理の踏襲が重要なのです。看護師の倫理については、日本看護協会が看護者の倫理要綱としてまとめています。これを前文だけでもきちんと把握しているのとしていないのとでは、看護師のいざというときの動きに大きな差が生まれます。
読んでみれば、内容はことさら難しいことではありません。人としての倫理を説き、それを看護現場においてはどのように認識して実践するかということが書いてあります。誤解を恐れずに言えば、たかだかその程度のことしか書いていないのです。たったそれだけのことなのに、実は案外実践できていない看護師が多いのは実に嘆かわしい状況です、確かに、看護師の仕事は忙しい上に責任の重い仕事ですから、日々の業務に追われて基本的なことを忘れてしまうのは仕方の無いことかもしれません。
しかし、息をつく暇さえないほどに忙しいかといえば、決してそんなことは無いはずです。目まぐるしく変転する看護現場においても、ふと足を立ち止めるくらいの時間はあるものです。
そんな時、一度自分の胸に手をあてて、看護者の倫理要綱の前文を思い出してみてください。

また、やせがまんや、仕事にこだわり過ぎて、自分のケアを怠ってしまっていませんか?体のマッサージを行い景色の良いところにいって心の洗濯を義務付てください。誰かのために働くには自分がまっすぐ立てていないと務まりません。

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